軟性下疳・鼠径リンパ肉芽腫・毛ジラミ

軟性下疳・鼠径リンパ肉芽腫・毛ジラミについて

軟性下疳とは

「なんせいげかん」と読む。感染後3~7日で発症。感染部の外陰部、膣、外尿道口、膣口付近に赤い発疹となって現れる。発疹の頂点は化膿してつぶれ、痛みの激しい潰瘍となる。また、膿の中には、病原体が多数存在して、これに接触することで感染する。さらに鼠径部(「そけいぶ」。足の付け根のこと)のリンパ腺が腫れ、発熱もする。

軟性下疳 梅毒との相違点

 初期症状が梅毒と似ているが、梅毒と違うのは以下の4点。
 
Ⅰ 潰瘍が柔らかいこと
Ⅱ 痛むこと
Ⅲ 発疹の周りはギザギザで真ん中がへこんで膿を持つこと
Ⅳ 感染症状の現れが早いこと。

 比較的日本では見られなくなった病気だが、東南アジアでは多い病気なので、旅行時の性行為には気をつけなくてはいけない。

軟性下疳 原因

 セックスによるデュクレー菌という細菌の感染で起こる。

軟性下疳 検査

 ツベルクリン反応のような皮下注射で、陽性か陰性かを診断する。

軟性下疳 治療法

 サルファ剤が効果的で、ほぼ10日間の内服で治る。リンパ腺の腫れには、冷シップが良く効く。

鼠径リンパ肉芽腫

 ある種のクラミジアの感染により発病する。感染後1~2週間で外陰部に小さなただれができる。これは痛みがないせいで気づきにくいようだ。2~3週間すると、脚の付け根のリンパ節が腫れて痛み、熱が出たりする。その後、周りのリンパ節や皮膚などと癒着して、こぶし大の腫瘤となり、晴れて膿が出るようになる。
 肛門や直腸のリンパ節が腫れると、、便通が悪くなったりする。こういう状態が数ヶ月続くことがある。

鼠径リンパ肉芽腫 治療法

 治療は比較的簡単で抗生物質をほぼ4週間内服または注射をすれば治る。
 治療法が進歩したために、日本ではほぼ絶滅したといえる。しかし栄養状態の悪い発展途上国ではまだ見られる。

毛ジラミ

 毛ジラミは陰毛の毛根部に寄生する。毛ジラミを持った人とのセックスで感染するが、まれにあるのが寝具や衣類からの感染。
 激しいかゆみが特徴で、時にはリンパ腺が腫れることがある。

毛ジラミ 治療法

 最も有効な治療法は、感染部位の陰毛を剃ってしまうこと。そして薬用石鹸でよく洗い、かゆみ止めの軟膏をつける。

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