IUDとは子宮内避妊具のことで、リングとも呼ばれる。合成樹脂製の小さな器具を子宮内に装着して、受精卵の着床を防ぐ。
一度挿入すると、約2年間はそのままで使えるのでセックスのたびに着けなくてもいいというメリットがある。しかも、ピルに次いで避妊効果が高く、女性側からできる避妊法というのも長所。
出産経験のない女性は、子宮口が硬いのでIUDによる避妊には向いていない。
IUDは、妊娠が成立していないことを確認して挿入する。妊娠をしていることを知らずに挿入すると流産や細菌感染を起こして大変危険なのである。形や大きさなど種類があるので、どれを選ぶかは産婦人科医と相談して自分に合うものを決める。挿入の時期は、月経が終わった直後くらいの子宮口が開き気味のときが良い。
挿入したら、次の月経後、3ヵ月後、6ヵ月後、1年後と定期健診を受け、異常がなければ2年ごとに新しいものと交換していく。
入れた直後は、下腹部痛や腰痛、不正出血があるが、2週間ほどで止まる。また、数ヶ月は月経期間が長くなったりする。これは特に心配のない症状。
挿入後、20日以上も出血が続くようなら、明らかになにか問題があると考えられるので、医師に相談しよう。また、自然にIUDが外れることがあるので、必ず病院で定期健診を受けること。
膣内に精子を殺す薬剤を入れて妊娠を防ぐ方法。ゼリー・フィルム・錠剤などが市販されている。手軽で扱いやすいというメリットはあるが、どれも避妊効果が短いので注意すること。有効時間はゼリーで約15分、フィルムで1~2時間、錠剤で約20分程度とされている。
薬剤は、射精が行われる前に膣の一番奥に挿入しておく。しかし、ゼリーなど大尉によっては流れてしまうことがあるので、この殺精子剤だけで完全な避妊を期待しないように。コンドームやペッサリーとの併用が望ましい。
産婦人科で自分の子宮口のサイズを測ってもらい、それに合った大きさのものを医師から処方してもらう。サイズが合えば異物感は少ないく、副作用の心配もないが、装着方法や外し方、手入れの方法などをマスターしなければならないという難点があり、現在ではあまり一般的ではない。
基礎体温を毎日測り、排卵期を知って、それにあわせて危険な時はコンドームなどで避妊をする方法。
低温期の最後の日を中心に、前後2日を加えた5日間が排卵期である。更に精子の平均生存期間を考えて、3日間を排卵期の前に加え、計8日間が最も妊娠しやすい時期となる。安全日は、高温期になって、4日目以降から次の月経が始まるまでを言う。月経終了後から妊娠しやすい8日間までの間は精子が1週間以上生存する可能性があるので、必ずしも安全とはいえない。また、風邪などをひいた場合、体温が高くなり、高温期と勘違いするので注意が必要。
月経周期が不規則な人や、基礎体温表が低温・高温に分かれない人、生活が不規則な人にはこの方法は適さない。
パートナーときちんと話し合って、正しい避妊方法を取るようにしよう。また、話し合いに応じてくれないようなパートナーなら、「ノー」と言えるだけの勇気を持つこと。
男性が射精の直前に膣からペニスを抜いて、外に射精する方法だが、避妊法としては問題外の方法。男性にはほとんど実感がないようだが射精前からも精子は少しずつ出ているし、射精直前にペニスを抜くといってもタイミングを間違える場合もある。それに膣の外で射精したつもりでも、膣の近くにもれて精液がつけば、それだけで妊娠の可能性がある。
射精後すぐビデやシャワーで膣を洗い流して精子の侵入を妨げようという方法だが、これは避妊効果がゼロに等しい。そもそもビデやシャワーは、、あくまでもセックスの後で膣内や外陰部をきれいにするためのもので、避妊具ではない。
射精後の精子は、1分以内に子宮へ、それからすぐ卵管に達する。だからいくらビデやシャワーで洗っても、到底精子の速さには追いつけない。
月経日から排卵日を逆算して、安全日を割り出すという方法で基礎体温法に似ている。しかし、排卵日を推測で知るため、女性の月経周期が些細なことで狂いやすいことを考えれば、とんでもなく危険な方法である。
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