子供が欲しい気持ちは大切だが、そればかりを思いつめて、プレッシャーにしないと言うことを頭に入れておこう。
男性側にしても、女性の排卵日に合わせて義務的に性交を強要されるのは、心理的な負担が大きいはずである。
他項でも述べたように、不妊治療をあきらめた途端に妊娠するケースだってあるのだから、気持ちをおおらかに持ってリラックスして不妊治療に臨もう。
また、子供ができない場合には、どうしても夫婦生活を否定的にとらえがちなのだが、夫婦ふたりの絆を深くして、子供がいなくても豊かで幸福な人生を送れるような発想の転換も必要なのだろう。
不妊症には、他項で述べたようにいろいろな原因があり、そのうえ、ひとつだけでなく、いくつかの原因が重なっている場合がある。したがって、治療を受ける前には、原則として、男女ともにスクリーニングと呼ばれるいくつかの検査を行なう。
不妊症の検査の特徴として、女性の場合は月経周期に合わせて検査を進める必要がある。低温期に行うべき検査もあれば、高温期でなければできない検査もある。そのため、スクリーニング検査が終わるまでに数ヶ月かかることがある。
しかし、男性側が行うスクリーニング検査は比較的簡単にできるものが多く、痛みもないので、まず最初に男性側から検査するといい。
男性側の検査は、基本的に精液検査である。この結果が悪い場合には、他の検査も行っていく。
3日以上の禁欲ののち、マスターベーションによって精液を採取する。全量を集めることが大切なのでコンドームは使わない。
採取された精液は、1~2時間胃内に検査する。また、精子をつくるのにもホルモンの働きは重要だから、ストレスなどの影響を受けると、精子の数も変動する。1回の検査では正確な情報が得られないので、日時を替えて数回繰り返すのが普通。
精液検査では、精液の量、精子の数、運動性、奇形率などを主に見る。白血球が混ざっていると、なんらかの炎症が起きていることも。
通常精子は精巣で毎日1億個つくられている。人によっては精液検査で精子がまったくなかったり、性指数が極端に少ない人がいる。精液検査でそういう結果が出た場合は、睾丸での精子生産能力の検査を行う。
具体的な検査の内容はというと、精巣の一部を採取して観察するが、これによって、精子がまったくつくられないか、どこかのステップで作る能力が低下しているのか、精子はつくられているのに精管が詰まって精子が放出されないのかがわかる。
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