自分が更年期でないかと思うのは、たいていの場合、月経の不順からだといわれている。
それまで順調に来ていた月経の周期が乱れて早く来たり、遅れがちになったり、または間隔がまるっきりバラバラだったりと人によりいろいろ。月経の日数も2~3日で終わったり10日ぐらい続いたりと乱れる。
月経血の量にも変化が現れ、出血量が増える人もいれば減る人もいる。かと思えば、今までなんともなかったのにあるとき突然月経がなくなってしまうという人もいる。
だから、40代半ばに入って月経に変化が現れたら、そろそろ更年期に入ったと考えてほぼ間違いない。
閉経間近の50歳前後の時期は、婦人科の病気が起こりやすい時期でもある。月経不順だと思っていたのが病気を表す不正出血だったりすることもある。したがって、月経不順なのか、不正出血なのかを病院に行ってはっきりさせる必要がある。また、不正出血がなくても、子宮頸がんと子宮体がんの検診を最低年1回は受けるようにしよう。
月経異常のほかには、ほてりや発汗、イライラ、不眠などから更年期の始まりに気づく人もいるようである。
更年期初期に起こるさまざまな不快な症状の特徴は、不定愁訴という自覚症状が中心。したがって、検査などを受けても、ほとんどの場合が体の病気を発見することはない。
他項でも述べたが、更年期とは卵巣機能の衰えからホルモンがアンバランスになって、体全体に影響を与える。
更年期症状のもうひとつの特徴は。現れる症状が一定でなく、また同じ症状でも、日により。あるいは時間により強さが違ったりすることである。
例えば、今朝は頭痛が続いたかと思ったら、午後にはひどいだるさを感じたり、さっきまでほてって仕方なかったのに、今は手足が冷えてたまらないなど、不快な症状が次々と現れては消えたり、同時に重なって現れたりと一定しない。
必ずしも、不快な症状と月経不順が一緒に現れるわけではないので、自分が更年期なのだと気づかない人もいるようだ。
そのため、自分はなにか重大な病気なのではないかと、症状に応じあちらこちらの診療科で診療を受けてしまったりもする。
自分の年齢からいって、思い当たることがある人は、はじめに婦人科の診察を受けてみよう。
更年期の症状を左右する要因は様々なものがあるだろうが、大まかに分けると次の3つになる。これらが複雑に絡み合っているために、ひと口に更年期というだけでは片付かないような多彩な症状が現れる。
更年期の症状が強い人は、じれらの問題が大きなストレスになっていることを本人が自覚しないと、いくら薬などによる治療を受けても効果が半減してしまうこともある。
直接の原因は卵巣機能の低下によるエストロゲンの低下だが、その起こり方は人によって異なる。これに加齢による体の各組織の機能低下も加わるがこれももともと個人差のあるものなので一定ではない。さらに、ホルモンの変調に対する体の適応力の差もある。一般に、普段から月経不順などで、ホルモンバランスが悪かったり、自律神経失調気味な人ほど更年期障害が起こりやすいとされる。
その人の性格、特にストレスに対する影響の受けやすさも、症状を大きく左右する。日頃からなにかつらいことがあった時に過剰に反応してしまう人や、更年期に対してマイナスイメージが強い人は、症状を自ら悪化させてしまうこともある。
親子関係、夫婦関係、嫁姑問題など、家庭内の人間関係のほか、近所づきあい、職場での問題などがストレスとなって、症状を重くしていることもある。
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