不安やうつ症状など、精神や神経的症状が強い場合やたとえ身体的症状が強く現れていたとしても心理的要因が大きい場合には、薬物療法と並行してカウンセリング(面接療法)などの精神療法が行われることもある。
漢方はどこか特定の不調な部位を治すというよりも、全身の状態を整えて、体の変調に対処する能力を高める働きをする、そして、ホルモン補充療法でも治まらない症状も、軽くすることができる。そのため、ホルモン補充療法との併用をする場合もある。また、ホルモン補充療法ができない人にも使える治療法としてぴったりである。
しかし漢方薬も、その人の体質や症状に合わせて薬を選ぶことが大切なので、素人判断ではなく、きちんと専門の医師のいるところで処方してもらうと良い。
現在更年期障害のの治療法として、最も注目されている療法。HRTとは、Hormone Replacement
Theraphy の略で、即効性があり、のぼせや冷や汗、動悸などの症状が見事に消えると評判。
症状にあわせて向精神薬(入民剤、精神安定剤、抗うつ剤など)や自律神経調整剤、ビタミンE剤などを使ったりする。しかし向精神薬や自律神経調整剤には習慣性や長期連用による副作用の心配もある。
加齢により卵巣機能が衰えると、卵巣からの女性ホルモンの分泌が少なくなる。しかし、閉経後に女性ホルモンがまったくなくなってしまうわけではない、
ホルモンを分泌する器官に副腎というのがあって、そこからも男性ホルモンと女性ホルモンが分泌されている。そして閉経後は男性ホルモンの一部が、脂肪組織などで女性ホルモンに変わる。
成熟期に比べると、その女性ホルモンの量はほんのわずかにしか過ぎない。けれどこの状態に体が慣れると、更年期の不快な症状が消えていく。
Ⅰ ほてりや発汗、不眠、イライラ、膣の萎縮など、更年期の諸症状の改善
Ⅱ 骨粗しょう症や、動脈硬化など、生活習慣病の予防
Ⅲ 肌の衰えを防ぐなど、体の老化速度を緩和させる
更年期のさまざまな不快な症状は、卵巣機能の低下に伴って、急激にエストロゲンが減少したり、分泌状態が不安定になったために起こる。通常はエストロゲンの血中濃度が、1ml中、30pg以下になると症状が出やすくなるといわれている。
そこでホルモンの減少がなだらかになるように、外部からの飲み薬や注射、膣坐薬、パッチ剤などでホルモンを補い、体が無理なくホルモンの減少についていけるようにするのが、ホルモン補充療法の目的である。
一方、ホルモン補充療法の心配な点は、発がん率が高まることと、子宮筋腫など、女性ホルモンで起こる病気を既に持っている人は、、その再発や悪化の危険性があるということ。
また、ホルモン補充療法は、誰にでも適用できるわけではなく、どんな症状にも効く万能薬なわけでもない。
例えば乳がんは、女性ホルモンの分泌と関係が深いがんである。そのため、女性ホルモンを投与するホルモン補充療法では、乳がんに与える影響が心配である。そして、更年期で診断を受ける年頃の人は、乳がんにかかりやすい年代でもあるので、ほとんどの医療機関では、更年期の検査項目に乳がん検査を入れている。
方法としては、触診・視診を行ってから、マンモグラフィー(乳房X線撮影)か超音波診断法(乳腺専用エコー)を行うのが一般的である。さらに、確認のために乳管映像法や細胞診、組織診などを行う場合がある。
ホルモン補充療法が更年期の治療として使われるようになってからまだ日が浅いため、長期連続使用した場合の副作用について不明な部分があることも頭に入れておこう。
そのうえで、ホルモン補充療法を選択するかどうかは本人の考え方次第。がん発生に対する心配も、ホルモン補充療法中はがんチェックなどのために定期的に病院で検査をするので、結果的にはがんやそのほかの病気の早期発見に役立つと言う考え方ができる。
また、更年期は老化に至る自然の過程なのだから、できる限り人工的な治療は避けたいと思うのもひとつの考え方。
治療の際は医師とよく相談して、自分の納得できる方法を見つけよう。
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