外陰部・膣 その他の症状

外陰部・膣 その他の症状について

尖圭コンジロームとは

 ウィルスによって起こる良性腫瘍の一種。
 ヒトパピローマウイルスによる感染で起こる。大陰唇、小陰唇、膣口から肛門にかけて赤いいぼが多く発生する。米粒大から親指の頭ほどの大きさにまでなり、炎症を起こすと、かゆみや排尿痛、性交痛などを起こす。セックスによって感染。潜伏期間は3週間から3ヶ月と、人によって違う。

尖圭コンジローム 治療法

 いぼを電気メスで焼いたり、手術で切除、液体窒素で凍結するなどの方法がある。再発しやすいので、パートナーと共に完治させよう。

ベーチェット病とは

 20代に多い難病。再発しやすい潰瘍。
 外陰部にできる潰瘍のほかに、口の中や皮膚にも潰瘍ができたり、目に炎症が起きたりする慢性病。潰瘍のできた場所は激しく痛み、再発を繰り返すのが特徴。
 原因は今のところはっきりしていないが、症状の出方が月経周期に関係していることから、プロゲステロンとの関係が考えられている。

ベーチェット病 治療法

 治療法に今のところ決定的なものはないが、症状を抑えることを主に、消炎・鎮痛効果のある軟膏や、副腎皮質ホルモンなどが使われる。

バルトリン腺炎

 バルトリン腺炎は、膣口の両側に開口しているバルトリン腺に大腸菌などの細菌が入り、炎症を起こす状態のこと。多くは左右のどちらかに発症して、赤く腫れあがり激しい疼痛がある。
 これが慢性化すると、バルトリン腺内に膿がたまる。これをバルトリン腺のう腫という。

バルトリン腺のう腫

 のう腫自体は炎症を起こしていないので痛みはないが、再び炎症を起こさないように取り除くか、膿の出口を作る手術をするのが一般的。
 バルトリン腺炎の治療には抗生物質を使う。

カンジダ膣炎とは

 最初に白いおりものが増えてきて、悪化するとカッテージチーズのような白いぼろぼろしたおりものが限りなく出る。悪臭はない。しかし、とにかくかゆみがひどく、かけばかくほどかゆみは増していく。
 それを通り越すと今度は痛くなる。そうなると、外陰の皮膚がただれて赤く腫れあがり、ところどころに白い苔が着く。これをきれいにしようとしてお風呂で石鹸を使って洗っても、更にひどくなってしまうので、石鹸は使わないほうがいい。

カンジダ膣炎 原因

 カンジダというカビだということははっきりしている。
 自分の体が疲れていて抵抗力が落ちているとき、抗生物質の使用時。ピルを常用している場合は気をつけよう。
 他に最近ではセックスによる感染も増えてきており。、性感染症として扱われ始めている。

発症しやすいとき

 カンジダは真菌類というカビの一種。健康な女性の膣内にあるだけでなく、口、のど、気管支、肺、腸などに存在する。
 健康なときには特に影響しないが、体が極度に疲労したり、妊娠したとき、ピルを常用している人、糖尿病にかかっている人などが多く発症する。ほかに、風邪や歯の治療などで抗生物質を飲んでいる場合にも発症しやすい。

治療法

 抗真菌剤の膣坐薬や内服薬を使用。外陰部にまで炎症が広がって外陰炎を起こしていることが多いので、患部を清潔にして軟膏を塗る。
 3~4日で症状は消える。しかし、そこで治療をやめると再発するので、完治するまできちんと通院すること。その際に、ピンポン感染を防ぐためにも、セックスパートナーにも治療してもらうこと。
 そして、過度の疲労を避ける、抗生物質をむやみに使わない、などカンジダ菌が繁殖しにくい状態に自分の体をつくっていこう。また、カンジダ菌は、むれた湿気の多いところを好むので、通気性のいい下着を使用したり、パンティストッキングやガードルを履かないなど。生活の中でも注意しよう。

膣トリコモナス症とは

 初期の自覚症状はあまりないが、だんだんと悪臭を伴った濃い黄色のおりものが大量に出てくる。おりものに泡が混じっていることもある。
 この多量のおりものによって外陰部がただれ、かゆみから痛みに変わっていく。更に進むと、排尿時や性交時に痛みを感じるようになる。
 また、トリコモナスによって刺激されている子宮膣部はがん化しやすいという説もある。
 まずは感染しないように注意すること。

原因

 トリコモナスという原虫が膣内に寄生するために起こるもの。
 カンジダと違い、トリコモナスが少量でも膣内で発見されれば異常なことであり、治療が必要になる。
 トリコモナスの感染経路はセックスであることが多く、性感染症として扱われている。しかし、感染力が強く、風呂場やトイレの便座で感染することもある。

治療法

 症状に応じて、「膣に坐薬を入れる」、「外陰部に軟膏を塗る」、「内服薬を飲む」などの方法が使われる。だいたい7~14日の治療期間で症状は消えて、治る。
 しかし、一度治療したと思っても潜在していることが多く、再発する危険もある。症状が消えたからと言って自分の勝手な判断で治療をやめるのでなく、医師の指示に最後まで従うこと。
 さらに、セックスによりピンポン感染を防ぐためにも、セックスパートナーとともに治療しておく必要がある。

クラミジア膣炎(感染症)とは

 クラミジア感染症とも言う。最近若い女性の間で7人に1人は感染していると言われるなど急激に増えている性感染症。原因は「クラミジア・トラコマチス」という微生物である。 
 感染すると黄色くてねばねばしたおりものが出る、下腹部に痛みを感じることがある、など。男性の場合は尿道にとりついて尿道炎を引き起こす。しかし、感染しても、自覚症状が薄かったりなかったりするのと、潜伏期間が1~4週間と長いのも特徴。

注意

 クラミジア膣炎(感染症)に気づかずに慢性化させてしまうと、炎症が卵管や腹膜にまで達し、卵管炎や骨盤腹膜炎から卵管閉塞を引き起こし不妊や子宮外妊娠になる危険性をはらんでいる。さらに、クラミジアに感染したまま妊娠すると、分娩のときに新生児が結膜炎や肺炎にかかる恐れがある。
 少しでも下腹部痛やおりものの異常が見られる場合は、婦人科で検診を受けること。

ヘルペス膣炎とは

 クラミジア同様、性感染症のひとつ。ヘルペスウイルスⅡ型(性器ヘルペス)の感染によって起こる。感染後外陰部に軽いかゆみを覚え、赤く小さな水泡がたくさんできる、数日たつと水泡はつぶれ、潰瘍となってただれていく。悪化すると痛みのため方向困難になったり、排尿痛になる。
 更に、ヘルペスに感染したまま出産すると新生児が全身ヘルペス症やヘルペス脳炎にかかり死亡してしまうケースもあるので出産時は帝王切開を選ぶなど、特別に配慮すること。
 ヘルペスは1度治ったように見えても、腰仙骨の神経節に住みつき、体の抵抗力が落ちたときに再発する場合がほとんどで、完治の難しい病気である。

老人性膣炎とは

 更年期になるとだんだん、卵巣の働きが鈍っていき、やがて月経も不順になり、そして閉経を迎える。すると、今までエストロゲンとプロゲステロンの働きで潤いながら代謝を繰り返していた膣壁の粘膜が萎縮する。そのせいで、粘膜は薄く傷つきやすくなり、自浄作用も弱くなり、膣炎を起こしやすくなる。更に、少しの摩擦で出血しやすくなる。この閉経後にかかる膣炎を、老人性膣炎、または萎縮性膣炎という。

症状

 濃い黄色のサラサラしたおりものが下着に付着し、場合によっては薄いピンクのおりものに変わる。ただし、ただの老人性膣炎か、子宮がんや膣がんではないか区別することが大切。

治療

 単なる老人性膣炎の場合の治療は、「不足しているホルモンの注射」や、「内服薬の処方」、「膣坐薬を入れる」など、簡単なものである。

膣がんとは

 発症割合は少なく、女性性器がん全体の1~2%。主として50歳~60歳の人に発病するが、たまに20代~30代で発病するので楽観はできない。膣がんの誘因に考えられるのが、タンポンやペッサリーの使用、慢性膣炎など。  症状は96%が不正出血で始まり、悪化すると直腸や膀胱に不快な症状を伴う。

治療法

 治療法は、症状によるが手術による患部の摘出、放射線療法、抗がん剤などで、治癒率は60%前後。

外陰がんとは

 更年期以降の女性に多く、皮膚がんと似ている。
 初期症状としては、外陰部に固いしこりや傷、潰瘍ができます。かゆみと痛みも見られ、時には潰瘍や、傷から膿や血が出ることもある。こうなると、悪臭のあるおりものや不正出血を見る。
 ただの潰瘍だと思って、軟膏などで治療していると、症状をますます悪化させ、他の部分にも広がっていく。

外陰がん 治療法

 手術で切り取れる場合は手術をするが、できない場合は抗がん剤と放射線治療をする。早期発見が肝心なので、自己診断せず早く婦人科に行こう。

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