卵巣がんは、若い女性から高齢者まで広く発生する女性器のがんである。
薄い膜に覆われているだけの卵巣は、子宮がんと違って早期に腹腔内にがん細胞が転移しやすく、胃がんや乳がんなどからのがん細胞も転移しやすい臓器である。さらに、子宮がんのように細胞診ができないので発見したときは手遅れという場合が非常に多い。
だから、定期的に婦人科医での検診を受けることが望まれる。また卵巣がんの場合、他の臓器からの転移というケースも多いので、前進のがん検診も必要とする。
初期のうちはほとんど自覚症状がなく、腫瘍がこぶし大より大きくなれば、下腹部を注意深く触ることでわかるように。進行すると、腫瘍は周囲の臓器と癒着してその部分を圧迫するので、下腹部痛・腰痛・神経痛・頻尿・便秘・不正出血・おりものの異常などの症状が出てくる。
さらに進むと、腹水がたまって腹部がだんだん膨れてくるほかに、栄養の吸収ができなくなるためにやせてきたり、疲れやすくなったり、貧血になるなどの自覚症状が出てくる。
卵巣にがんがなぜできるのかは、今のところはっきりしたものは不明。統計的に見て、未婚の女性や、妊娠・出産をしたことのない人に多いとされている。
本来欧米人に多いがんだったが、最近日本でも増加傾向に。子宮体がん同様、食生活の欧米化で動物性脂肪の摂取量が増えたことと関連付けられている。
診断がつき次第、両方の卵巣及び子宮を摘出する。がんが診移行して周辺の臓器に広がっている場合はその部分や骨盤リンパ節も除去する。そうしたうえで、抗がん剤による化学療法が行われる。抗がん剤の進歩はめざましいので根気よく治療すること。また、丸剤某が一度で完全に除去できない場合、抗がん剤での治療後に再度手術を行う。
がんの進行状態がⅠ期の場合、今後妊娠・出産を望む人にはがんのないほうの卵巣と子宮を残すことも。
卵巣を全摘出した場合には、更年期のような不定愁訴が出るが、現在はホルモン治療などでかなり症状を落ち着けることができる。
急性期は相当な下腹部痛を伴って、39度前後の発熱がある。炎症が進むと、おりものの増加、不正出血、吐き気などの症状が見られる場合がある。
慢性化すると、下腹部と腰の鈍痛が残る程度で他の症状は落ち着くが、卵管や卵巣、腹膜が周囲の臓器や組織と癒着する。そのせいで、下腹部痛や腰痛、排便痛などの痛みが起こるようになり、また、卵管が閉塞して不妊の原因にもなる。
卵管は細くて、炎症を起こしやすい器官。
セックスや出産後、人工妊娠中絶後、月経時の不衛生さによって膣から進入した雑菌が卵管で炎症を起こしたものを卵管炎、卵巣にまで広がったものを卵巣炎、骨盤内の腹膜にまで達したものを骨盤腹膜炎という。
原因菌には、大腸菌やブドウ球菌、淋菌、クラミジアなどがあげられる。
症状が軽いうちなら、原因菌に合った抗生物質の投与で完治できる。癒着が強い場合や膿などがたまってしまった場合は、開腹手術が必要。こうなる前に慢性化させんるまえに治すように務めよう。
卵巣の一部から出血すること。
月経と月経の中間期に起こることが多く、原因は不明だが、セックスではないかと言われている。卵胞からの出血と、黄体からの出血とがある。
症状は、突然襲う下腹部激痛、時にショック症状が起こる。子宮外妊娠の症状と似ていてよく間違う人が多い。
出血が少量で症状が軽い場合は、安静にして経過を見る。大量出血の場合は、ショック状態になり、命までも失いかねないので、すぐに開腹手術を行い、出血を止める。輸血の必要があることも。
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