乳腺にがんが発生すると小さなしこりとして自分で触れることができる。このしこりは硬くて表面がでこぼこしていて、周りの組織との境界線がはっきりしないのが特徴。大きさは米粒大から握りこぶし大までさまざまで、痛みはなし。しこりが大きくなると、乳房の皮膚が引きつったり、乳腺がくぼんだりするなどのほか、乳首から血の混じった分泌物が出ることもある。
以上、この病気は、自分で触って発見できる唯一のがん。少し気をつけていれば早期発見が難しくないので、月に一度は自分の手でチェックする習慣をつけよう。
はっきりとした原因は不明だが、エストロゲンと遺伝がかかわっていると見られている。
しこり=乳がんと思っている人も多いみたいだが、必ずしもそうとは限らない。良性の乳性疾患でもしこりができることはしばしばである。
しかし、自己診断でしこりを見つけても、がんの宣告を受けるの怖さで受診をためらうということもあるそう。万が一乳がんだとしても、今では初期なら9割は治ると言われているので、一刻も早く正確な診断を受けよう。
統計的に乳がんになりやすいのは
Ⅰ 出産経験がない人
Ⅱ 高齢出産の人
Ⅲ 月経が不順な人
Ⅳ 乳腺症にかかったことのある人
Ⅴ 太っている人
Ⅵ 家族に乳がんの経験者がいること。
母親が乳がんにかかった経験があると、娘に発生する割合はそうでない人の2倍だといわれている。
しかし、こういう危険因子を持っているからと言って、必ず乳がんにかかるわけではない。ただ、普通の人、条件にあてはまらなかった人よりもリスクがあることを自覚して、自己検診を毎月必ず行うようにしする、年に一度は専門機関の定期健診にかかるように心がけよう。
この病気は他のがんと違い、必ず本人に告知している。その理由は、乳房を切除する手術を必要とする場合が多いから。
しかし今では、高度な画像診断によって、早期発見が可能になったこと、抗がん剤や放射線治療の発達によって再発が防止できることが増えたために、乳房を残す乳房温存療法が多くなった。症状にもよるが、一般にしこりが3~4㎝以下のときは乳房の温存が可能といわれている。
「乳房温存療法」といっても手術は必要である。
この場合、しこりとその周辺の正常組織を少しだけ切除する「くりぬき切除法」と乳房の4分の1を切除する「4分のⅠ切除法」とがある。どちらも多くの場合、腋嵩リンパ節も同時に切除する。乳房温存療法でも、がんが大きかったり、乳房が小さかったりすると、乳房の形が多少変わってしまうので注意。
乳がんの手術で最も多いのがこの方法で、全体の7悪を占める。これは、乳房とリンパ節だけ切除して大胸筋は残すので、手術跡がえぐったようにならないのがポイント。
かつて乳がん手術のほとんどを占めていた方法。今では、しこりが筋肉を直接まきこむほど乳がんが進行している場合に使う方法で、全体の5%にすぎない。
これは、乳房とその下の大胸筋、小胸筋、腋嵩リンパ筋も切除して、露出した肋骨の上に他の部分の皮膚を移植する手術です。
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