本来体には免疫機能というものがある。体内に外からの異物が入ってくると攻撃して排除しようという働きがそれである。このメカニズムによって、人の体の健康は守られている。
しかし膠原病は、なぜか自分の体を構成している成分に対しても、異物だと判断して攻撃してしまう病気。普通の免疫反応なら、異物が排除されれば鎮静化するが、この膠原病の場合は、自分の体が攻撃対象だからなかなかおさまらずに、症状が長期化しやすいのがむずかしいところ。
熱が出て体が衰弱する。他に関節炎、紅斑、結節などが起こる。進行すると心臓や肺、腎臓などの内臓も侵されていく。
原因は不明だが、20代~50代の女性に発病しやすいという特徴を持つ。女性に多いというところからこれは、ちょうどその年代が女性ホルモンの分泌がいちばん盛んで自己抗体がつくられやすい時期のためではないかと考えられている。
全身性エリテマトーテスで約90%、強皮症で80%、慢性関節リウマチで80%が、女性の患者。中でも慢性関節リウマチは、日本で発病率の高い病気だと言うことを覚えておこう。
原因が不明なので、予防もできないうえに、完治させる方法も今のところ見つかっていない。
しかし最近は、ステロイド剤や免疫抑制剤など、症状をかなり緩和できる薬がある。また、治療薬は日進月歩の勢いでできているから、あきらめないで根気よく治療しよう。
病院での投薬治療などのほかに、日常生活でも、疲労やストレスを避ける、食事は栄養のバランスを考えて取る、などの注意をすること。ただ、内臓疾患が出ている場合は、食事のメニューも医師の指導を受けること。
常に医師と連絡を取り、焦ることなくゆったりした気持ちで療養生活をおくること。これには家族をはじめ、周囲の人の深い理解と協力を必要とする。
なお、全身性エリテマトーテス、強皮症、結節性多発動脈炎、皮膚筋炎はどれも厚生労働省の難病指定を受けている。
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