甲状腺機能亢進症の代表的病気。
甲状腺は、蝶が羽を広げたような形の器官で、のど仏の下にあり、甲状腺ホルモンを分泌している。甲状腺ホルモンはエネルギーの代謝や、体温の調節、脳や心臓、消化器官の発育に関係しているため、分泌が盛んになりすぎたり、不足すると、さまざまな障害が出てくる。甲状腺機能亢進症とは、甲状腺ホルモンの分泌が盛んになる病気の総称。そしてこの病気の9割を占めているのがバセドウ病。
甲状腺の病気は男性よりも女性のほうがかかりやすく、発病は20代~30代に多いのが特徴。バセドウ病は男女比が1対4~5となる。しかし、なぜ女性のほうが多いのか、現在でも詳しく理由がわかっていない。
現れる症状は本当にさまざまで、個人差がある。代表的な症状としては、まず甲状腺が腫れてくる。新陳代謝が異常に高まるので、頻脈、息切れ、多汗、震え、空腹感なども出る。寝起きが悪く、午前中は具合が悪い、集中力に欠けるという人もいるそう。
ほかに、バセドウ病の約15%の人に見られるのが眼球突出。これは、眼球の後ろの脂肪組織や眼球を動かす筋肉が炎症やむくみっで体積を増やして、眼球が押し出されてしまうため。ものが二重に見えたり、疲れやすくなるなどの症状も現れる。
バセドウ病は、膠原病や慢性関節リウマチと同じ、自分自身の細胞成分に対して、抗体をつくってしまう自己免疫疾患のひとつである。
バセドウ病の場合は、体内で甲状腺刺激ホルモンを刺激する自己抗体ができてしまい、そのせいで必要以上にホルモンが分泌されてしまう。その結果、動悸が激しくなるなど、さまざまな障害が出るのである。
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