感情障害である「躁うつ病」の一種で、うつ状態が続く。最近は、体の痛みなどを訴える「仮面うつ病」が増えている。
うつ病は名前の通り憂うつな気分が続く心の病である。考えがまとまらず、判断力や決断力が低下する。また眠りが浅くなって、食欲や性欲もなくなり、痩せてくる。
うつ病は心の風邪のようなもので、こじらせると怖い病気である。不安やイライラが募り、悲観的な考えにとらわれ。生きていくのがむなしくなって実際に自殺を図る人もいる。
一般的に、うつ病になりやすいといわれるのが、次に書くようなタイプの性格の傾向がある人だと考えられている。どのタイプも、責任感があって、しっかりした人と思われている場合が多い。
社交的で周りの人に頼りにされることが多い。行動的な反面、時として激しく落ち込み、自分を責めることがある。
几帳面で仕事熱心、凝り性で、熱中すると他のものが見えなくなる。執着心が強く、自分がこだわっていることに関しては感情的になりやすい。
秩序を重んじ、自分に厳しい性格で、常に自分に課題を課し、それをクリアすることに喜びを見出す。しかし、クリアできないと、「自分はダメな人間だ」と思い込みやすい。
「落ち込み」と「うつ」の違いは、その程度と持続期間。
失恋、仕事での失敗、親しい人やペットとの死別などのきっかけがあると、誰でも憂うつになったりする。しかし、そういう落ち込みは、通常は時間が経つとともにだんだんと立ち直っていくもの。
しかし、うつ病の場合は、エネルギーが低下しているために心がその環境の変化についていけず、通常なら普通にできていたことが、急にできなくなったりする。そして、そんな自分を自分で責めて、更にうつ状態を悪化させてしまう。
憂うつな気分と、悲観的、絶望的な気分にとらわれて、時には「こんな状態なら生きていても仕方がない」と思いつめてしまうことも。
「うつ病 『落ち込み』と『うつ』の違い」の項と合わせて読んで欲しいが、転職・引越し・親しい人との死別・出産などは、うつ病発症の大きな原因となる。しかし、これといったきっかけがなくても、現状からの逃避や自己防衛の気持ちから、うつ病になってしまうこともある。
こういう場合、自分でも落ち込みなのかうつなのか判断できないことがあるが、日常生活になんの支障もないなら心配することはない。落ち込みは、心身ともに疲れているときに出やすいので、落ち込んでいるときはうんと怠けたり、ゆっくり睡眠をとって、リラックスした時間をつくるようにするといい。ここで無理をしたり頑張りすぎたりすると、落ち込みが心の病気に発展したりするので、注意が必要。
もし、「何をやっても楽しくない」「人と会うのがおっくう」などと感じるようになったら要注意。精神で気にかなり疲れが溜まっている証拠で、ひどくなると、朝食を取ったり、化粧をしたりなどの習慣を実行するのが難しくなる。
更に、急に料理が作れなくなったり、買い物に行けない、自分が何をしていいかわからないなど、普段できていたことができなくなったら、これはもううつ病。専門化の手助けが必要である。
うつ病の治療法は、その程度によって異なるが、柱となるのは抗うつ剤などの薬物療法と休養である。精神的な薬に関して拒否反応を示す人がいるけれど、うつ病というのは単なる気の病というだけでなく、ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニントイッタ脳内物質が関係している為に、薬での調整が必要不可欠である。
休養については、体の病と違ってベッドに寝るような安静が必要なわけではないが、仕事や家事などが忙しく、それがうつ病発症の原因になっていると考えられる場合、一定期間その環境から切り離す必要がある。
一般的なうつ病も身体的な症状を伴う場合が多いけれど、仮面うつ病の場合は、頭痛・肩こり・不眠・食欲不振・のどの渇き・目まい・動悸などの身体的症状が強く現れ、抑うつ感などの精神症状はほとんど自覚されないのが特徴である。
自律神経失調症と間違えて診断されることも多いが、実は最近増えているストレス病の一種で、水面下で精神症状が悪化する場合も少なくない。神経科や心療内科での治療を必要とする。
治療法としては、一般的なうつ病と同じく、薬物療法と休息が基本。根本的な病気であるうつ病が治れば、体に出ていたさまざまな症状も自然と治る。
Copyright(c)女性の健康について考える.