いろいろな検査をしても、心身ともに異常がないのに、本人はあれこれくよくよと思い悩み、さまざまな症状が現れるようになる。その症状によって5つのタイプに分かれる。
神経症の原因は、その人が育ってきた生活環境や親子関係がかかわっているといわれる。性格的には神経質でくよくよしやすい人、大げさに振舞う傾向のある人や、劣等感の強い人、完ぺき主義の人がかかりやすい傾向にある。
きっかけとしては、精神的なショックやストレスが長く続いたときに発症しやすい。
神経症は、身体的に異常がないことと、精神病ではないことがわかれば、簡単に診断がつく。一般に神経症のような症状は、体の病気や精神病の初期にも良く見られるものだから、内科や心療内科で十分な診察を受ける必要がある。
なんとなく不安で落ち着かず、時には死や発狂の恐怖もある。心臓が今にも止まりそうになって、医者のところに駆け込むとケロリと治るという特徴を持っている病気である。ひどくなると一人で外出できなくなったり、一人で家の中にいるのを不安がったりする。
自分でもつまらないことだと思っていることが気になって頭から離れなくなってしまい、それを払いのけようとすればするほど、ますますその考えにとらわれてしまう。例えば、戸締りやガスの元栓を閉めたかがやたらと気になって、何度も確かめてみたり、ばかばかしいと思ってもそうせずにいられなくなってしまう。
強迫神経症の一種で、強迫観念がひとつのある特定のことに結びついて、それを極端に恐れるのが恐怖症。恐怖の対象は、人によっていろいろだが、高いところを恐れる高所恐怖症や、尖ったものが怖い先鋭恐怖症、また最近若い女性に多いのが、何度も何度も手を洗ってしまう不潔恐怖症、自分の体臭や口臭が気になって仕方がない自臭恐怖症がある。
もともと几帳面で完ぺき主義の人が陥りやすいといわれている。
心気神経症とも言う。常に心身の状態を気にしてくよくよし、ちょっとしたことで頭痛・倦怠感・肩こり・イライラ・物忘れなどの変調を訴える。
精神的な原因で、全身がけいれんしたり、手足が動かなくなったり、目が見えなくなったりする状態を言う。他に原因となる身体的な異常は全く認められず、本人はこれらの症状を通じて心の中にある感情のもつれや不安を解消しようとしている。
症状を大げさに訴え、子供のような態度を取るのも特徴である。見栄を張る傾向が強く、派手好きでわがままな人に起こりやすいと考えられている。
自分が自分でなく、周囲に対する実感も湧かず、喜怒哀楽を感じない状態の離人神経症や、憂うつな面が目立つ反応性抑うつ症のほかに、外傷の後で起きやすい外傷神経症、自律神経症状の強い植物神経症などがある。
治療法は、原則的に心理療法で、薬物療法は補助的に用いられる。心理療法では、単なる元気付けの励ましや心の支えになることから、暗示・催眠・自律神経訓練法・精神分析など、症状によってさまざまな方法がとられる。
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