誰でも悲しいことがあれば嘆き、うれしいことがあれば喜び、体の具合が悪いときは気分が優れずおっくうである。でも、なんの原因もないのに悲しんだり、些細なことをすごく不安がったり、体はどこも悪くないのに悪いと思い込んでいたりすると、周囲からは大げさとか、おかしいとか思われてしまう。このように心〈精神)の状態がいつもと違って変だったり、大げさに見えたり、偏っているような場合を心の病気と言う。
心の病気は人間が生まれ育った環境の影響を強く受ける。子供では特に、両親の接し方や性格、兄弟との関係などがあり、大きくなれば友人、学校や職場での人付き合い、家庭での家族関係が問題となってくる。
また、結局は生まれながらの素質や性格に、育っていくまでの環境が、心の病気には大きく関係すると見られている。そうした上で、大脳自身の病気や体の病気、さらに麻薬やアルコールなど薬物も関係する。
心の病気にもさまざまな種類がある。
やることなすことがまったくおかしくなっているのに、自分ではおかしくないといっているケースを「精神病」という。これは、脳の病気によることもあれば、分裂病や躁うつ病などのように原因がわからないものもある。
生まれながらに知恵づきが悪い場合を「精神遅滞〈精神薄弱)」、生まれつきの性格や環境のために性格が偏っているものを「性格異常」と呼んでいる。
そして、たいした障害もないのに体や心のことをくよくよするのは「神経症」といい、過敏性大腸症候群のように精神的ストレスが加わって体の症状が伴うと、「心身症」という。
ストレスの多い現代社会では、心の健康を保つことがなかなか難しくなっている。また、多様な価値観の中、何が正常で何が異常なのかの区別も徐々にあいまいになってきているのではないか?
女性に限らず、心の病は長期的な不調となってその人だけでなく周囲の人も悩ませる。そうなる前に、時々自分の心が病に傾いてないかをチェックしてみては?
Ⅰ ひとりでいても退屈することなく、自分の趣味や目的を常に持っている。
Ⅱ 他人といても和やかな雰囲気でいられる。また、グループでの心地よい連帯感を感じられる。その反面、他人の価値観に振り回されないだけの距離を保つことができる。
Ⅲ 新聞・テレビ・雑誌・噂などから受けるさまざまな情報に一喜一憂しないで、「自分が判断する」という姿勢を持っている。
Ⅳ 家族に溺れない。夫婦・親・子、それぞれの役割を守るようにしている。
Ⅴ 友人を増やせる、同時代を生きた人々、同じ趣味を持つ人々、同じ嗜好を持つ人々との理解を深めることができる。
Ⅵ 老いてもなにかの仕事をしていられる。つまり、ライフワークになるものを持っている。
Ⅶ 便利で楽しいものに頼り過ぎない。「便利すぎるのは不自然だ」くらいの気持ちでいられる。
Copyright(c)女性の健康について考える