女性なら多かれ少なかれ美しくありたいと思うもの。しかし、美しさ=やせていることだと思ってはいないか?やせたいと思うあまり、一生懸命ダイエットをしすぎていつの間にか自分では食欲をコントロールできない状態に陥ってしまうこともある。そこまでいくと、拒食症という摂食障害の病気となる。
せっかくとったカロリーをなかったことにするようなことをしていたのでは、当然のように痩せてくるけれど、きれいになるどころか骸骨のようで、非常に病的だ。それでも本人には、醜く痩せているという意識はなく、平気で水着になったり露出度の高い服装をする。周囲の人が「少し痩せ過ぎじゃないの」と心配しても本人はそう思わず、「まだ太ってるからもっと痩せなくては」と思っているらしい。そして、自分が病気であることを認めたがらない。
また、この病気の場合、痩せるのと反比例して活動的になっていくという特徴がある。熱心に仕事に取り組んだり、いくつもの習い事を始めたり、ポジティブな生活をしているように見えるので、周りの人も元気なんだと勘違いしてしまう。
しかし、ここまでくると、心だけでなく体にも問題が出てくる。ホルモンバランスが崩れて月経が止まり、骨粗しょう症にかかったりする。そして脳内物質の関係から、今度は食べようと思っても本当に食べられなくなり、命までも危うくなるのである。
過食症は、食べ物を受け付けなくなると拒食症と正反対に見えるが、その根底に潜む心理は共通している。過食症の場合もダイエットがきっかけで1年以上食べずにいた甘いものをひと口食べたとたん、過食が始まったりするケースが多い。そして過食症の場合、は痩せる一途をたどる拒食症と違い、やせては太るというリバウンドを繰り返す。
食べるときは、冷蔵庫の中身をすべて食べ尽くす、スナック菓子を一度に10袋も食べるなど、異常な量の食べ物を口に入れる。
また、拒食症と違い、カロリーの高いものでも口にするが、おいしいと感じたり、満足感は感じられず、すぐに食べたことに対する後悔の念に襲われる。その結果、指を口に突っ込んで吐いたり、下剤を常用するようになる。
そして、自分で食欲をコントロールできない自己嫌悪から、少しずつ精神状態がうつになり始める。この頃になると自覚症状も現れて、自ら病院に行く人も多いが、完治までには相当な時間がかかる。
治療の基本は、摂食障害を起こさせた、心に潜む問題を取り除くことが大事。それには、精神科医や心療内科医などの専門家の力が必要である。特に拒食症の人の場合は自分が病気だとは認めたがらないので、病院に行かせるだけでも至難の業。それだけに、無理強いすることなく、家族や友人の温かい協力で、本人の言いたいことをじっくり聞いて、軽い気持ちで病院に行けるようにしたいものである。
Ⅰ 食事はできるだけ一人で取らず、家族や友人と楽しんで食べる。
Ⅱ 甘いものの制限しすぎず、時には食べるようにしよう。
Ⅲ 家族と自分との関係を客観的に見直してみよう。
Ⅳ ダイエットの正しい知識を身につけ、無理なく痩せよう。
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