性器ヘルペスとは「ヘルペス膣炎」ともいい、感染後3~7日で外陰部に軽いかゆみを感じ、1~2㎝ほどの赤く小さな水泡がたくさんできる。数日経つと水泡はつぶれ、その後湿った潰瘍となって痛みが出てくる。悪化すると痛みのために歩行困難になったり、足の付け根のリンパ節が腫れたり、発熱することもよくある。
しかし、中にはすぐに症状が現れない人もいて、感染後数年してから、症状が現れるということもある。
一度症状が消えても、ヘルペスウイルスは、神経に潜んでいて再発する可能性の高い病気である。
また、感染したまま出産すると、新生児が分娩時に産道を通るときに感染して、全身ヘルペス症やヘルペス脳炎にかかり、高い確率で死に至るという場合もあるので注意すること。
ヘルペスは、単純ヘルペスウイルス(HSV)の感染で起こる。このウイルスには、主に口唇や眼の角膜に症状を現すⅠ型ウイルスと、主に性器に症状を現すⅡ型ウイルスの2種類があり、一般にⅠ型は口唇ヘルペス、Ⅱ型は性器ヘルペスと呼ばれている。
Ⅱ型ヘルペスのウイルスは、セックスによる感染が主で、一度体に入り込んだウイルスは、神経の中に住み着き、風邪や過労、月経などの体の抵抗力が落ちたときに、思い出したように暴れだす。これが再発型ヘルペス。
普通、再発を繰り返すうちに、現れる症状は軽くなっていく。しかし完全には体内から追い出せないのがヘルペスウイルスの困った点である。
最近は特効薬として抗ヘルペスウイルス剤の軟膏や内服薬を使用する。たいていは1週間くらいで症状は消える。しかし、症状がおさまったとしても、ヘルペスウイルスの場合は油断ができない。再発を避けるには、普段から規則正しい生活と、バランスのいい食生活で、体に疲れをためないようにすること。
外陰部に症状が現れていないときは、感染する心配はないが、症状が出ている時は、患部がかさぶたになって、剥がれ落ちるまでセックスはしないように心がける。患部は清潔に保ち、むれないようにする。また、下着などの洗濯物は日に当ててよく乾かそう。
また、感染した場合の出産は、新生児にとって非常に危険。出産方法を帝王切開にして、感染を防ぐようにするなど、医師とよく相談すること。
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